Translate

2013年8月5日月曜日

日帰りで群山〜番外編・・地方都市の現実

既に群山に行ってきてから2週間過ぎてしまいましたが、ようやく最終回です。

前に全州に行った時も感じたのですが、やはり地方都市は「老いてきている」ということです。



 
暑い夏の日でしたが、街中セミの鳴き声だけが響きます。


8月のクリスマスの草原の写真館の近くに偶然見つけて、お店の雰囲気が気に入って立ち寄った喫茶店です。




テイクアウトコーヒー3000ウォンです。
後で知ったのですが、元は伝統茶などを提供するお店のようです。


お店の中は学者さんの研究室のようなちょっと不思議な雰囲気です。
そういう雰囲気を狙って出している訳でない感じがいいです。

人通りも少なく、お客さんもいなかったので失礼は承知で「商売はうまくいってますか?」
と、聞いたところ、主人の上品な感じのアジュンマが、「昔はね、ここらが街の中心だったんだよ。でも、市庁舎が移転してからすっかりさびれてね、、でも、昔からのお得意様もいるし、私のこのお仕事好きだから、ここずっとやってくんだよ」とのことでした。


その話を聞いて、新市街地のほうに行ってみました。

 
すると、そこにあったのはロッテマート。周辺は新しく整備されている最中のようで、綺麗な街並みが整然と広がっていました。


そしてお店の中には群山中の人が集まってるんじゃないかというぐらい大盛況。


大資本が地方商圏の零細企業を圧迫しているということはソウルにいると余り感じることはありませんが地方に行くと如実に目の当たりにします。

しかし、特に若い世代は大資本系のサービスを好みのも事実です。

先に触れた鉄道マウルの近くにあるEマートも同じく大盛況でした。おそらくこちらのロッテマートと同じく群山周辺からもお客さんを吸い寄せているのでしょう。

先の喫茶店でも使っているコーヒー豆はやはり財閥系のEマートのPBでした。

安くて質が良くて清潔な大規模マートは地方経済に大きな影響を与えます。特に地方商圏の自営業者は廃業すれば即失業者で、転職も容易ではありませんので大資本の進出は死活問題です。

一方で地方に住んでいる人がどこで何を買うかは自由選択な訳で在来市場や個人食堂を選ばなければいけない義務もありません。



韓国の近代化の歴史を感じることができる街ということを群山市は観光資源として売り出そうとしているようですが、地方都市と地方経済の現実と共に、日本以上のスピードで進行していると言われる少子高齢化という近未来の韓国の姿も垣間見たような気がしました。


鉄道マウルの姿は過去へのノスタルジーなのでしょうか?それとも未来への警告なのでしょうか?
 

以上、群山日帰り旅行編終了です。

にほんブログ村 海外生活ブログ 韓国情報へ
にほんブログ村

0 件のコメント: